日持ちするアブラナ科野菜栽培の秘訣

普段使いのキャベツやブロッコリーなどで、ものにより乾燥や傷みで品質が悪くなるスピードに違いがある気がしませんか?
保存している際の品質を保つ(俗にいう日持ち)には、畑での栽培時に良好なバランスで栄養を吸収できているかがカギになります。

キャベツや白菜などは常温で保存しているとじわじわと品質が悪くなっていきますが、特につぼみの部分を収穫するカリフラワーやブロッコリーはとっても傷みやすく、収穫されてからできるだけ短い期間でお店に届けなければなりません。
このようなアブラナ科の野菜たちが消費者に届くまで品質を保つようにするためには、栽培の段階からの工夫が必要です。

また、野菜を販売にこぎつけるためには見た目だけでなく、甘さなどの味わいも大切。みかんなどのフルーツだけでなく、野菜においても「糖度」がその後のファンづくりに繋がるもの。良好な栄養バランスは、味にも大きく影響します。

窒素が多いと、保存性が悪くなる…!?

窒素は農業界の三大栄養素のひとつで、植物のカラダの大きさを作る大切な成分。しかし、大きいものを作ろうとして与えすぎると、なんと日持ちが悪くなってしまう恐れがあるのです。また、保存中に増えた病原菌に負けてしまい、腐ってしまうことも。

 

カリウムは野菜を保存しやすくする栄養素!

カリウムは野菜を健康な状態に保つ効果を持っています。保存期間が長くなり、お店に並んでいる間に水分が抜けてしまうのを遅らせることができるのです。

 

カリウムと言っても、その性質によっても得られる効果が違います。
塩化カリウムよりも、硫酸カリウムの方が乾燥を防ぐ効果が高いというデータがあります。

 

カルシウムは野菜の細胞を強くする!

カルシウムはキャベツやブロッコリーなどのアブラナ科野菜にとっては3番目に大切な栄養素。
野菜の細胞壁を強化すること、細胞膜の完全性

カルシウムは、作物の貯蔵性(保存のしやすさ)を良くする大切な栄養素です。
植物の細胞をしっかり支え、形を保つのに役立ちます。
また、細胞の壁を強くし、外からのダメージを受けにくくする働きも。
そのため、カルシウムが十分にあると、作物が傷みにくくなり、長持ちしやすくなるんです。

カルシウムが不足すると、葉物野菜のチップバーン(葉の縁が茶色くなる生理障害)、ブロッコリー・カリフラワーではつぼみが傷んでしまったり、芽キャベツの内部が茶色く変色してしまう症状が発生します。

 

苦土(マグネシウム)は葉っぱを健康に保つ微量要素

3大肥料分と比べると、少しマイナーな苦土(マグネシウム)。

カリウムやカルシウムなどが多すぎると、マグネシウムが作物に吸収されにくくなることがあります。マグネシウムは水に溶けやすい成分ですが、そのぶん畑から流れやすい特徴も。葉面に散布する形をとると、マグネシウム不足を早く解消する助けになります。

硫黄はキャベツなどの野菜をしっかり成長させて、保存しやすくする働きもあります。栽培時に硫酸カリウム(硫加)を使うと、重さをしっかり乗せながら、日持ちもよいキャベツを育てることができます。

野菜の品質を長持ちさせるためには、栽培段階から適切な栄養管理を行うことが大切。
栽培時からバランスを意識して、チャレンジしてみましょう!

 

Yaraがアブラナ科の作物に推奨する肥料

YaraMila コンプレックス217

12-11-17+20%SO3
カリウムが硫加ベースで硫黄、苦土に加えて微量要素も入っており、元肥・追肥として露地・ハウス栽培作物に使えるオールラウンド肥料です。

 

YaraLiva トロピコート

15.5% N+26%Ca
粒状硝酸カルシウム肥料で作物に速やかに吸収される硝酸態窒素(窒素全量15.5%mのうち14%)と水溶性が抜群の硝酸カルシウム26%入り。散布し易い様に表面が植物油脂でコーティングされており、土耕栽培作物全般に使えます。

 

YaraLiva ニトラバー

15.5% N+26%Ca+0.2%ホウ素
作物に速やかに吸収される硝酸態窒素ベースの硝酸カルシウム肥料。カルシウムとの相乗効果があるホウ素が0.2%入っており、土耕用の作物全般に適しておりますが、特にアブラナ科作物のカルシウム・ホウ素欠乏対策に有効です。

 

肥料(Yara製品・ペルカ他)

 

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